おかげさまで私はこれまでに多くのJBL43シリーズの修理やカスタムを致しました。その中でも最小モデルのJBL 4301Bは取り回しの容易さと最小モデルらしからぬ音の良さで当店で大変に人気モデルです。しかしながら1980年頃に発売されているスピーカーで入荷時は経年劣化しており、最良の状態で使用するには修理・メンテナンスが必須なのだ。古き良き時代の名機JBL4301Bのビフォーアフターをご紹介致します。

先述の通り入荷時は経年劣化しております。低域の音を担当するウーファー116Hのウレタンエッジは加水分解でボロボロ、高域の音を担当するツイーターLE26の音量を調整するアッテネーター(可変抵抗)はガリだらけ、ボックスは傷やシミ、角欠けがあり表面は乾ききっています。

全てのパーツを取り外した状態。

周波数2.5kHz付近までの低音域を担当しているウーファー116Hの劣化したウレタンエッジを除去します。

新品のウレタンエッジを貼り入念にボイスコイルのセンターアジャストメントを行いガスケットを取り付けます。こちらは大変に重要な作業であり大入力や共振音でビビリが出ないようクリアな音、ストレスフリーのボイスコイルストロークに調整するには技術が必要です。

ウーファー同様、ツイーターLE26も調整致します。

高音を担当するツイーターLE26の音量を調整するアッテネーター(可変抵抗)を分解しクリーニングを行います。

音の入り口であるスピーカー端子は純正の劣化したプッシュ式タイプから金メッキのものへ交換致します。これによりバナナプラグや太いケーブルが使用可能となり利便性や音質の向上に貢献します。

時の流れと共に色褪せ木部の表面は乾き、シミができて角欠けし傷や打痕が無数に刻まれたヴィンテージスピーカーを精魂込めて素地調整からオイルフィニッシュなど様々な工程の作業を行い新品同様の姿へと蘇らせます。完成後の美観はさることながらしっかりと再塗布フィニッシュする事でスピーカーの天敵である湿気の侵入を防ぎます。響きの調整、表面、楽器本体の保護などの目的で楽器(ヴァイオリンやコントラバス、チェロ、ギター、グランドピアノ)にはニス仕上げやラッカー塗装、ウレタン塗装が施されています。そして楽器は塗装の種類や厚みで音質が変わるのです。スピーカーもボックスが鳴り響くという意味では楽器の様なもので素地調整を行い剛性を高めワックスやオイルで仕上げる事によりハリのある豊かな響きと引き締まった共鳴音に貢献致します。

ボックスの修理・メンテナンスを行いスピーカーユニットやネットワークの組み込み・完成後は新品同様の美しい姿へと生まれ変わります。蘇る古き良き時代の名機・唯一無二のカリフォルニアブルー・感動のカリフォルニアサウンドに酔いしれる、そんな素敵な音楽ライフをお過ごし頂けます。


<プロフィール>
東京都港区にて創業。数年前に千葉の九十九里浜へ拠点を移し営業致しております。事業内容はJBL・TANNOY・ALTECなどの中古・ヴィンテージスピーカーの修理・販売・買取、スピーカーに必要な一通りの修理・メンテナンス工程を自店で行っております。基本的なウーファーやスピーカーユニットのウレタンエッジ交換・クロスエッジ交換からリコーン、ボイスコイルのセンターアジャストメントやドライバーのダイアフラムの交換や調整、内部ネットワークのコンデンサー交換、コイル交換、配線材交換やスピーカーボックスの修理・メンテナンス、サランネットの張り替えなどです。世界中のミュージシャンが生み出した素晴らしい楽曲を高音質でリスナーの皆様へお届けした。この想い一心でスピーカーの仕事をさせていただき、おかげさまで全国のお客様からご依頼を頂いております。ホームページにて修理・販売実績、お客様の声やブログなどを公開しておりますのでご確認下さい。

ロックス代表:樋上純一


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