スピーカーの動作は受け身(パッシブ)で、自分から積極的にパワーを引き出して「鳴る」ということはありません。スピーカーは、与えられたアンプの出力に対応した音響出力を再生するもので、口径の大小にかかわらずパワーの小さいアンプでもそれなりの音で鳴りますし、ハイパワーのアンプでも大音量にしなければ、通常のスピーカーは破損すること無く再生します。問題は、スピーカーの変換効率が高いか低いかということと、どれだけの耐入力があるかがJBLのスピーカーを選ぶ際、重要になってきます。

 

 音楽鑑賞の場合、スピーカーの再生音はどの程度の大きさ、すなわち、どの程度の聴取レベルが必要か、聴取する音圧レベルを知ることは駆動アンプの出力やスピーカーの性能を選定する上で非常に重要なものとなります。ただ、音楽の信号は常に変化するため、瞬間的なピークレベルと平均的なレベルが必要になります。

 

 聴取レベルは平均的なレベルをいい、人の好みで大きめの音で聴く人と、少し小さめで聴く人がいますが、部屋の暗騒音レベルにも左右されますし、また、音楽のジャンルによっても違いがあります。

・ロック系     90~95dB

・ジャズ系     80~85dB

・ポピュラー系   80~85dB

・クラシック系   75~80dB

目安としてはこのようになりますが、一般的に必要な聴取レベルは約75~85dBの音圧レベルを確保すればよいことがわかります。

 

 JBLのスピーカーの仕様にある定格感度レベルの値は、スピーカー前面軸1mの点で入力1W時の音圧レベルを示しています。この音圧レベルで音楽を再生するには、スピーカーへの入力はどの程度あればよいのかを知る必要あります。このためには、スピーカーの性能仕様にある定格感度レベルの値を知る必要があります。また、スピーカーからの聴衆距離が長くなることによって、音圧レベルは減衰していきます。例えば85dBの音では、聴取位置がスピーカーから3m離れている場合、直接音では1mの点の音圧レベルより9.5dBほど減衰します。

 

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